リリーベルズペイントのブログ miki idomoto

アクリル絵具で描く 花と植物画の教室

アートスクールで学んだこと2

台風7号が近づいてきています。

14日〜15日、本州に上陸かといわれています。

今日のうちに用事はすませておきたいですね。

 

さて、このブログでは、私が普段、好んで使っている多彩な表現のできるアクリル絵具の使い方や(他の絵具の使い方も紹介しています。)、

花と植物の描き方、絵の描き方をご紹介するアートブログです。

ご覧くださり、ありがとうございます。

 

以前のブログで、アートスクールで学んだ面白いことをご紹介させていただきました。そのシリーズの2を綴りたいと思います。

lilybellspaint-miki.hatenablog.com

ヴェニス

突然、話が変わりますが、

みなさんは、ご自分の承認欲求の強さがどのぐらいか、考えたことがありますか?

 

承認欲求とは、『他者から認められたい、自分を価値のある存在として認めたい』

という欲求らしいです。(Wikipediaより)

 

要するに、生存本能につながってると思うのですが、

他者から認められることにより、生存率が↑アップします。群れの中で優位にたて、

衣食住に困らなくなります。

 

芸術家は、承認欲求が比較的、強いといわれています。

繊細で優しく、内向的な方が多いので(攻撃者から攻撃を受けやすい)、

生存していく本能で、その繊細さを生かした技術や感性によって、認められ、

身を守り、生存していくわけです。

 

話は戻ります。

 

私が学んだアートスクールでは、それまでの自分の承認欲求を、

みごとに壊されて、承認欲求というものを俯瞰してしまった学びの授業を、

今回はご紹介したいと思います。

 

それは、卒業合評会でのことです。

 

ある程度、いろんな授業を受けた後、

卒業作品に、十数点の作品を描くように伝えられ、何日かすぎました。

 

みんな、好きなように、戸外で描いたスケッチなどを描きなおしたり、

新たに作品を描きはじめたり、がんばっています。

 

作品がある程度、出来上がった頃でしょうか、先生から、

最後の授業でこう言われました。

 

『さあ、みなさんの作品の裏面に、住所と名前、連絡先のメールアドレスを書いてください』

 

なんだろ? 作品を売ってくれるの? 振り込み先は書かなくていいの?

 

そう思いながら、素直に全ての作品に、住所と名前、連絡先のメールを書きました。

 

『では、みなさん、その作品を、仲間のみんなに、一枚づつわたしてくださいね☺️』

 

へ?

 

生徒のみんなと、自分の描いた絵の交換会がはじまりました。

 

は?

 

ざわざわ、キャピキャピ、キャーとか大騒ぎ。

 

みんな笑顔で、楽しくて、あっちに行ったり、こっちに行ったり、

おしゃべり会がはじまりました。

 

合評会は?

 

あれ?なに?この流れ? 先生、手(テー)ぬいてるんじゃないの?

 

こんな騒動が、最後の授業で、ずっと、つづきました。

 

相変わらず、細々とした説明がなくて、

なんとなく、授業が終わってしまいました。

 

ここは、こうなおしたほうがいい、

ここは、こうしたほうがいい、

が、一切ありませんでした。

 

それまで、展覧会系団体の出品講評会や、各お教室で学びながら、

絵が上手くなりたいと意気込んでいた私だったのですが‥

 

この日を境に、どうでもよくなりました(大笑い)。

 

 

(注意・他者に認められる作品の追求をしても、ぜんぜん良いことです、実際、仕事に

 

なって生活できたり、それは、自由に選択☺️。

 

プロフェッショナルは、こんなボーとした感じじゃだめですよね😅。

 

ただ、この経験が、なにごとにも物事に対して頑なにならないで、

 

とても気持ちがリラックスできたという意味です。

 

 

もちろん、帰国してから、その仲間達と、受け取った仲間の作品の裏の住所やメールを頼りに、メールや手紙のやりとりをしました。

 

以上、私がアートスクールで学んだ面白い授業でした。

で、こんな理由で、その時描いた作品は、手元に残っていません(笑)。

 

いっきに、卒業授業にとんでしまいましたが、

それまでの授業の経過も面白いので、

また、時折、ご紹介したいと思います。

 

お付き合いくださって、最後まで、読んでくださり、

ありがとうございました、感謝🙏☺️✨。

 

それでは、また〜♪